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さて、いよいよ空の滝のよーに長い感想がはじまるわけですが…。

以下はネタばれにつき、これからご覧になる予定のお方は閲覧しないほうがよいかと思われます。





【居残り佐平次~次郎長恋の鞘当て~】



おもなあらすじ~時代は江戸時代末期。舞台は品川。佐平次という調子のいい男から、品川のちょいといい店へ上がり、芸者を呼んでどんちゃん騒いだ上に、たらふく飲み食いして、五円の割り前でいい、不足は俺が足してやるからと誘われて、三人が喜んで遊びに行く。

 どんちゃん騒ぎをひとしきり終えて佐平次が翌朝深い眠りからさめると、一緒にきた3人はとっくの昔にいなくなっていた。そこへ店の若い者が挨拶にきて、金を支払ってもらおうとするが、佐平次はのらりくらりとかわして二日酔いだから直す(延長する)と朝湯に入り、迎え酒をやってひと寝入りしてしまう。

 やがて再び起こしにきた若い者が、勘定のことを切り出すと、昨夜の三人は遊び好きで、早速今夜大金を使って裏を返しに来る、それを待っているのだというので、また若い者は煙に巻かれてしまい、その晩も過ぎてしまう。

 翌朝勘定を催促すると、佐平次はけろりとして金はないといい、三人はあの晩新橋のしゃも屋で知り合ったばかりの間柄だから、住まいもわからないし、他に身よりもないから成り行きにまかせると開き直り、いきり立つ店の者を尻目に、自分から悠々とふとん部屋にはいり、勘定分を払い終えるまで下働きでもなんでもするという佐平次。

 けちがついたと思いのほか、店は繁盛して人手が足りず、客がいらいらしているところへ佐平次はつけいり、幇間もちそこのけに機嫌をとるので、面白がる客からの呼びがふえ、人気が高まる。

 さらに手先も器用ときたもので、店の厄介もの扱いされていた佐平次は遊女たちからさえも信頼を得るし、いつのまにか江戸入りして身分を隠していた東海道一の大親分清水の次郎長の恋の相談役まで務める始末。

 遊女たちからの信頼や客の祝儀を横取りされて憤慨した店の若い者たちの訴えで、楼主が厄介払いをしようと呼びつけ、勘定の算段に帰宅してはとすすめれば、佐平次は悪落ちに落ち着きに落ち着いて、実は悪事を重ねてきた身なので、かくまってくれとすごみ、怖がった楼主から高飛びの路用に着物・帯・羽織・足袋などまでせしめ、店を出る。

 ところが、そのころ倒幕の志をもって店に寝泊まりしていた脱藩士たちが店の中で、不穏な動きをみせていた。

 店から追い出された佐平次はどうするのか・・・?

 江戸の男は粋に遊んでなんぼ、力ずくでどうこうしようなんて愚の骨頂。

 「生まれては苦界、死しては浄閑寺。」とさえいわれた艶やかで美しくも哀しい遊女たちの生きざまと恋模様。

 「金」がすべてといわれたあの時代の遊郭で、繰り広げられる騒動を落語界のスーパースター【佐平次】が、時に滑稽に時にシビアにきれいさっぱり片付けます。

 原作(?)の落語の内容にすこうし素敵なアレンジがきいていて、話だけでも十分面白そうな話ではありますね。



【あらすじ終えて、感想につづく】
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