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七転八倒至上主義!【8】 (学パロロンフェア番外編)

七転八倒至上主義!【8】

 

 

そうだ。



この時たま魅せる無意識の哀しい笑顔のせいで・・・惹かれちゃったんだ。

 

この最低男に。

 

相手が優等生の皮をかぶったただのサドっ気&変態満点な極悪生徒だってわかった今でも。

 

手段はどうであれ、自分を慕ってくれる気持ちは純粋なものだと知っていれば・・・その言動さえ何故か憎めなくなるし・・・愛しくなる。

 

自分たちの関係が世間一般には許されないものだってしっていても・・・。

 

たとえいつか・・・彼にとって、自分が「思い出」になる日がくる可能性があるってわかっていても。

 

今自分が彼に抱いているこの思いに「嘘」はない。

 

だから・・・後悔なんかしない。

 

七転八倒な未来?望むところだ・・・たとえどんな結末を迎えようとも、その日まで私は・・・彼を愛していく。



誰に強制されたことでもない・・・私の意思で。



「ダイバ先生・・・?」



急に静かになったフェアの様子に気がついた菊池が、心配そうな瞳を向けてくる。



「ん・・・なんでもない。・・・だからね・・・・・・して・・・?」



ね・・・こんなに優しい子を・・・自分を好きだっていってくれる子を・・・嫌いになんかなれるはず・・・ないでしょ?



安心させるように涙を浮かべたまま微笑んで、フェアは菊池の首に腕を絡めた。



「仰せのままに・・・。」



拳で口元を拭い、情欲に煙った瞳を向けてくる菊池をフェアはもう拒もうとしなかった。


 
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