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一応補足説明→ブログではあえて、「名前」を書きません。(というか、書けません)
いろいろな意味で偽物っぽい赤い人が登場しますので、ご注意願いたく候。
【アゲハ蝶】
いろいろな意味で偽物っぽい赤い人が登場しますので、ご注意願いたく候。
【アゲハ蝶】
【アゲハ蝶】
「ぁ・・・ふ・・・ッ」
首筋をねっとりと舐め弄られて、思わずあげそうになった声を抑えるために思いきり下唇を噛む。
じんわりと口の中に広がる・・・錆の味。
「声・・・殺すなよ?」
傷になっちまうだろ?と、男臭い笑みを浮かべて男は言った。
「きみが────」
言うな、と。
「襲って傷つけようとしているのは君でしょうが!!」と・・・言おうとした。
それでおしまい。
そんなセリフが最後まで云う事ができれば・・・私たちの間には、色気のかけらもないのほほんとした雰囲気が戻ってくるはず────今までの経験からそう確信していた。
・・・だった…のに。
「・・・んっ・・・ぅ・・・」
そのチャンスは、強引に歯列を割って入ってきた熱い舌によって奪われた。
僅かな痛みと微かに沸き上がるナニか─────初めてあじわう感覚に体も心もついていけない。
そんな気持ちを知ってか知らずか・・・。
彼は、愛しげな仕草で髪を梳いてくれる。
無骨な指がこんなにも繊細な動きをするなんて、こんなことになるまで・・・知らなかった。
逃げれば逃げるほど、執拗に何度も絡んでくる舌の動きは苦しいけれど・・・それ自体に嫌悪感が抱けない自分がもっと怖かった。
(どうしよう・・・どうしよう・・・?)
答えのない問い掛けを繰り返すまとまらない思考が、生み出すのは・・・何故かこうなるまでの2人の姿。
見かけによらず甘いものに目がない彼の喜ぶ顔がみたくって・・・上出来にしあがった焼き菓子を持って、寝台列車に転がりこんだのがそもそものはじまり。
いつものように、心底しあわせそうに瞳を細めてお菓子をほおばる姿を、頬杖つきながらにこにこしながら眺めていたときは、予想もできなかった。
こんなことになるなんて。
しばらく、自分の話を穏やかに聞いていた彼に突然押し倒されて、理由もわからぬまま強引に事をすすめられた。
最初は、ただただ怖くって、なにもかも暴かれていく羞恥と屈辱しか感じなかった。
だけどどうしてか────。
彼・・・モモは、暴れる体を根気よく抑えつけはしたけれど、ひっかいたり噛みついたりした諦めの悪い自分に対して1度も手をあげたりしなかった。
逆に痛みを与えることもなく、殊更愛しい者に触れるかのように自分を扱うのだ。
そしてなにかに焦がれるような、救いを求めるような・・・そんな眼差しで、時折こちらを見つめる…。
「────、・・・俺はっ・・・お前がっ・・・」
掠れた声で名前を呼ばれて・・・見上げるけれど・・・目線の先の唇はそれ以上言葉を紡がない。
どうして?
なんでこんなこと・・・するの?
酷いことをしているのはそっちなのに・・・そうしてそんな傷ついた子犬みたいな眼で私を見るの?
そんな顔で見つめられたら・・・私はっ・・・
赤鬼の片腕に押さえこまれている両腕が、なにかを訴えるようにぴくんと跳ねた…。
白く細い指が。
ごつごつした己の背中に爪を立てるのを、赤鬼の姿を成したイマジンは恍惚とした面持ちで感じていた。
腕の中で泣きじゃくる愛しい娘の貌は、たった数時間前まで無邪気にじゃれついてきた子供のそれとはまるで違う。
柔らかい肌とその上を伝う清らかな雫。
痛みだけではない・・・「何か」を知った女の蕩けるような・・・万人を狂わす艶やかな表情。
・・・同胞の子供が読んでいた図鑑の中に出てきた・・・漆黒の羽を身にまとったアゲハ蝶のようだ────と彼は柄にもなく思う。
ならば、その蝶に囚われた己は、さながらその美しい羽をむしり取り、無理矢理地上に縫いとめた愚かな男そのものだと。
・・・できることならば。
彼女の何もかもを奪い去って、この腕のなかに閉じこめてしまいたいと願っているのだから──────。
「・・・ぁっ・・・モモ・・・っ」
どうか・・・そんな甘い声を上げないでくれ。
勘違いしてしまいそうだから。
こんな欲に囚われて・・・惚れた女が傷つく真似しかできない甲斐性なしに聞かせてくれるのは・・・恨みごとだけでいい。
もっときつく深く・・・爪をたてて、この胸の奥にある煩い鼓動を止めてくれ。
どうか・・・その澄んだ瞳で。
叶わぬ恋と諦めて、抑え込んでいた感情を「僅かなきっかけ」であっけなく解放させてしまった莫迦な男を嘲笑え。
そしてそのまま・・・この愚かな鬼を幸せなまま射殺して欲しい──────。
元ネタはもちろん、ポルノな方たちの「アゲハ蝶」。(この曲きくと、つらくてもせつないことが待っているってわかっていても、「恋」したくなります)
この曲の歌詞つくった人って、偉大。
約4分足らずの曲で、見事に1つの物語をつくっていらっしゃるもの。
「ぁ・・・ふ・・・ッ」
首筋をねっとりと舐め弄られて、思わずあげそうになった声を抑えるために思いきり下唇を噛む。
じんわりと口の中に広がる・・・錆の味。
「声・・・殺すなよ?」
傷になっちまうだろ?と、男臭い笑みを浮かべて男は言った。
「きみが────」
言うな、と。
「襲って傷つけようとしているのは君でしょうが!!」と・・・言おうとした。
それでおしまい。
そんなセリフが最後まで云う事ができれば・・・私たちの間には、色気のかけらもないのほほんとした雰囲気が戻ってくるはず────今までの経験からそう確信していた。
・・・だった…のに。
「・・・んっ・・・ぅ・・・」
そのチャンスは、強引に歯列を割って入ってきた熱い舌によって奪われた。
僅かな痛みと微かに沸き上がるナニか─────初めてあじわう感覚に体も心もついていけない。
そんな気持ちを知ってか知らずか・・・。
彼は、愛しげな仕草で髪を梳いてくれる。
無骨な指がこんなにも繊細な動きをするなんて、こんなことになるまで・・・知らなかった。
逃げれば逃げるほど、執拗に何度も絡んでくる舌の動きは苦しいけれど・・・それ自体に嫌悪感が抱けない自分がもっと怖かった。
(どうしよう・・・どうしよう・・・?)
答えのない問い掛けを繰り返すまとまらない思考が、生み出すのは・・・何故かこうなるまでの2人の姿。
見かけによらず甘いものに目がない彼の喜ぶ顔がみたくって・・・上出来にしあがった焼き菓子を持って、寝台列車に転がりこんだのがそもそものはじまり。
いつものように、心底しあわせそうに瞳を細めてお菓子をほおばる姿を、頬杖つきながらにこにこしながら眺めていたときは、予想もできなかった。
こんなことになるなんて。
しばらく、自分の話を穏やかに聞いていた彼に突然押し倒されて、理由もわからぬまま強引に事をすすめられた。
最初は、ただただ怖くって、なにもかも暴かれていく羞恥と屈辱しか感じなかった。
だけどどうしてか────。
彼・・・モモは、暴れる体を根気よく抑えつけはしたけれど、ひっかいたり噛みついたりした諦めの悪い自分に対して1度も手をあげたりしなかった。
逆に痛みを与えることもなく、殊更愛しい者に触れるかのように自分を扱うのだ。
そしてなにかに焦がれるような、救いを求めるような・・・そんな眼差しで、時折こちらを見つめる…。
「────、・・・俺はっ・・・お前がっ・・・」
掠れた声で名前を呼ばれて・・・見上げるけれど・・・目線の先の唇はそれ以上言葉を紡がない。
どうして?
なんでこんなこと・・・するの?
酷いことをしているのはそっちなのに・・・そうしてそんな傷ついた子犬みたいな眼で私を見るの?
そんな顔で見つめられたら・・・私はっ・・・
赤鬼の片腕に押さえこまれている両腕が、なにかを訴えるようにぴくんと跳ねた…。
白く細い指が。
ごつごつした己の背中に爪を立てるのを、赤鬼の姿を成したイマジンは恍惚とした面持ちで感じていた。
腕の中で泣きじゃくる愛しい娘の貌は、たった数時間前まで無邪気にじゃれついてきた子供のそれとはまるで違う。
柔らかい肌とその上を伝う清らかな雫。
痛みだけではない・・・「何か」を知った女の蕩けるような・・・万人を狂わす艶やかな表情。
・・・同胞の子供が読んでいた図鑑の中に出てきた・・・漆黒の羽を身にまとったアゲハ蝶のようだ────と彼は柄にもなく思う。
ならば、その蝶に囚われた己は、さながらその美しい羽をむしり取り、無理矢理地上に縫いとめた愚かな男そのものだと。
・・・できることならば。
彼女の何もかもを奪い去って、この腕のなかに閉じこめてしまいたいと願っているのだから──────。
「・・・ぁっ・・・モモ・・・っ」
どうか・・・そんな甘い声を上げないでくれ。
勘違いしてしまいそうだから。
こんな欲に囚われて・・・惚れた女が傷つく真似しかできない甲斐性なしに聞かせてくれるのは・・・恨みごとだけでいい。
もっときつく深く・・・爪をたてて、この胸の奥にある煩い鼓動を止めてくれ。
どうか・・・その澄んだ瞳で。
叶わぬ恋と諦めて、抑え込んでいた感情を「僅かなきっかけ」であっけなく解放させてしまった莫迦な男を嘲笑え。
そしてそのまま・・・この愚かな鬼を幸せなまま射殺して欲しい──────。
元ネタはもちろん、ポルノな方たちの「アゲハ蝶」。(この曲きくと、つらくてもせつないことが待っているってわかっていても、「恋」したくなります)
この曲の歌詞つくった人って、偉大。
約4分足らずの曲で、見事に1つの物語をつくっていらっしゃるもの。
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