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企み【日曜早朝単車乗り(赤い人)SS】



以下は、日曜早朝単車乗り(赤い)が御相手の御話(良い子は見ちゃ駄目)でございます。

そーゆーものが駄目なお方は、どうぞ無視してくださいませ。



※設定 主人公は、喫茶店でアルバイトをしている学生さん。





企み【日曜早朝単車乗り(赤い人)SS】



以下は、日曜早朝単車乗り(赤い)が御相手の御話(良い子は見ちゃ駄目)でございます。

そーゆーものが駄目なお方は、どうぞ無視してくださいませ。



※設定 主人公は、喫茶店でアルバイトをしている学生さん。





「眩し・・・。」



カーテンの隙間から太陽の光が入ってくる。

目が覚めた今、袖だけ通したシャツは汗で少し湿っぽくなっていた。



シャワーでも浴びようかな?

激しく求められたせいで身体が気だるい・・・けれど、ずっとこのままベッドの中にいるわけにはいかなかった。

今日は午後から喫茶店のバイトが入っていたはずだから。



「よっ…」



未だに眠りの淵にいる相方を起こさないようにそぉっと、布団の端を少しだけ捲り、重たい腰を無理矢理持ち上げる。

引き攣る腰の痛みには慣れないけれど・・・この情事後の身体の気だるさは好きだ。

愛されていると感じるから。



スリッパを履いてペタペタと我が家のように、勝手知ったる寝台車の中を歩き、バスルームへ向かう。

ドアを開けると静かな廊下にガチャリとドアノブの開く音が響いた。

電気を付けて、ドアを閉めるとよれよれになったシャツを脱ぎにかかる。

目の前には全身が写る鏡があった。

パサリ。

シャツを脱ぎ捨て、籠へと放り込む。

情事で汚れた私の服も今頃乾き、乾燥機の中で丸まっているだろう。

(これから・・・ご飯食べて・・・降ろしてもらえれば余裕で間に合うはず・・・)

そんな事をぽんやりと考えていると、目の前に写る自分の身体にふと目に留まった。

「・・・いつの間に」

左耳のちょっと下あたりに色濃く浮かぶ紫色の丸い内出血。

・・・キスマーク。

きっと、きつく吸われたのだろう。

それは、呆れるほど、はっきりと自分の肌の上で自己主張してくれていた。



・・・まるで彼・・・モモに激しく抱かれた証のように。



鏡を頼りにそっとそこを指でなぞってみると・・・全く興味をもったことのなかった自分の身体が妙に愛しくなった。





愛されてる。

彼に。

彼だけに。





「っつ・・・。」



ほんの少し力をこめるとピリッと痛みが走る。

だれど、「不快」じゃない。

大好きな彼がつけた印。

其れだけで・・・愛しくてたまらない。

…キスマークたった一つで、こんなにも愛しさが募るなんて。



「私って単純・・・?」



そう呟きながら、服を脱ぎ捨てシャワーを浴びた。

上がった後、まだモモが眠っていたら・・・御返しに、彼の体の目立つところに、マジックでキスマークの印でも描いてやろうか・・・なんてことを企みながら。







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