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以下のお話は、パラレルに近い「フルメタル・パニック!」の未来ねつ造話でございます。
不親切な設定
・年代→いろいろなことが解決した未来のお話。(なんとも適当な・・・)
・かなめさん→「ウィスパード」と呼ばれる特殊能力の持ち主であったため、ある犯罪組織から狙われていた経歴を持つ御方。特殊武器は「ハリセン」。いろいろ山あり谷ありな経験を積み重ね、高校時代に出会った戦争ばか男なボディーガード相良宗介と結婚しちゃった数奇な運命の持ち主でもあります。
・相良宗介→元ミスリル作戦部西太平洋戦隊陸戦コマンドSRT(特別対応班)所属の軍曹。幼い頃から世界各地の戦場を廻ってきた凄腕の傭兵。いろいろ片付け終えて、今では傭兵稼業を卒業し、日本に暮らしている戦争オタク。現在は、ちょっと過激なポリスメン。(←このへんがありえないパラレルねつ造設定・・・)結婚後も、妻のことを昔から慣れ親しんだ呼び名「千鳥(かなめさんの旧姓)」で呼んでいる。
こんな設定の御話ですが、しばらくお付き合いくださいませ。
あたしが「相良かなめ」になって・・・あいつ・・・ソースケと結婚して、2年が経った。
日本で一緒に暮らし始めて・・・大丈夫かなって最初は不安だったけれど。
その心配が莫迦みたいに思えるくらい穏やかな日々が続いている。
ソースケは相変わらず、不器用だけれど、とても優しい。
今は傭兵稼業を卒業して、警視庁に勤めているが、仕事が終わると、真っ直ぐ家に帰ってくる。
サラリーマンよりも過酷だって云われている勤務先も、あいつが今まで身を置いていた場所に比べればかなり平穏なところらしい。
勤務態度も成績もそこそこいいみたいだし、いまのところクビの心配はないようだ。
あたしが夕飯の材料を買いに出かける時間に帰ってこれる時は、一緒に買い物に付き合ってくれる。
あたしが病気をすれば、すごく心配して、仕事を休んで、看病してくれる。
そんな私達を近所の奥さん達は、『おしどり夫婦ね。羨ましいわ。』と言ってくれる。
ソースケは、いい旦那だと思うし・・・なんだかんだいってあいつと結婚して幸せだって思ってる。
たった一つの悩みを除いては。
そう・・・あたしには、結婚当初から誰にも相談できない悩みがあるのだ。
【新婚さんいらっしゃい(1)】(フルメタル・パニック!捏造未来新婚話)
今日も抗議をきいてもらえなかった・・・
夫、相良宗介との情事の後の気怠さの中、かなめはそう思った。
幸せな二人の生活での唯一の悩み・・・それはいわゆる『夜の夫婦生活』のことである。
結婚して2年。
世間一般の夫婦の事は知らないが、毎晩、しかも、1回だけでなく、2回、3回、いや、時にはそれ以上の時も・・・彼は求めてくるのだ。
結婚当初は、その手のことに淡泊と思っていた宗介の隠された情熱に、驚きながら心も躯も熱くしたかなめだったが・・・・・・・。
2年経った今でも、宗介の激しさは変わらない。
かといって、かなめ自身、宗介の激しい愛を受け入れること自体を嫌がっているわけではない。
なんだかんだ言っても結局「好き」で結婚したのだし。
宗介が自分を愛してくれている証でもあり、かつ、自分もそれを受け入れたいと思っている。
問題は・・・自分の体が保たないことなのだ。
翌朝、腰の痛みに起きあがれない時もあるし、起きられたとしても、一日体調がよくない日もある。
何度も宗介にかなめは訴えた。
『毎日はやめてほしいんだってばっ』とか、『もうちょっと回数減らして・・・ね?』とか。
だけど。
普段はあれほどかなめが言うことに素直なくせに。
この件に関してだけ宗介は、ガンとして譲らなかったのだ。
『嫌なのか・・・千鳥?』、『これでも俺は遠慮しているんだが・・・。』などと言い結局、かなめの抗議も空しく、宗介の熱くて激しい想いに流されて
翌朝死ぬほど後悔する毎日を繰り返しているわけだ。
だが・・・いくらかなめが同世代の女性よりパワフルであるといっても、体力には限界というものがある。
特にここ最近、胸がむかむかして、吐き気をもよおす事もある。
正直、食事もあまり取りたくないくらいだ。
お気に入りのお菓子を見ても、食欲どころか、気持ちが悪くなるほど・・・それは悪化していた。
『もしかして病気・・・かもしれない。』
かなめはそう思い、高校時代からの知り合いである、ドクターに診てもらうことを決意した。
原因を聞かれたらどうしよう・・・などと思っていたので、なかなか行くことができなかったが、医者が『病気』と言えば、少しは、宗介も考えてくれるかもしれない。
そんな淡い期待などを持ちながら、ドクターの元へとかなめは向かった。