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以下は、SN4のロンフェア学パロSSとなります。

・・・が1つここで、ご注意を。



このお話いつもの学パロではございません。

「セイロン先生×フェアさん」ではありません。

「鬼畜な菊池さん×委員長」でもありません。

そう・・・

「鬼畜な菊池さん×女新任教師ダイバ先生」です。



※不親切な説明

・ダイバ先生→新任女教師。就任直後に学園名物で極悪生徒な菊池龍(←オフィシャル氏名でよろしいのでしょうか?先生・・・?)に目をつけられ、気に入られてしまったことがそもそもの不幸の始まりな不運な人。物事の良し悪し(やっていいこと、わるいこと)を教えるためになら、辞職上等で生徒に拳を使う・・・このご時世では珍しい先生。

・菊池龍さん→ご存じ鬼畜な菊池さん。学園一の極悪生徒(一見優等生でも裏じゃ、生徒&教師の弱みを握っては好き勝手なオイタをする最低生徒の称号)。国内でも名のある家が実家だか、いろいろ歪んだ事情があって現在は寮住まいをしているらしい。可愛い顔して結構バイオレンスな性格のフェアさんにご執心。



「年下攻め」がお嫌いな御方や、上の説明見て「そんなのもはや、SN4じゃない!!」とお嘆きの御方はご覧にならない方がよろしいかと思われます。


七転八倒至上主義!【1】



「菊池くん、お茶」

 

ベッドの上で新聞を広げながら、フェアが視線もかえさずに、告げる。



 菊池くんと呼ばれたビン底眼鏡をかけた青年は普段であれば、そんな態度をとる女教師に対し、嫌味のひとことでもふたことでも返すのだが、今日に限っては、おとなしくその声に従っていた。




「・・・なにがいいんですか?」




「なにがよろしいですか、でしょ?」




 ようやくフェアの顔が、新聞の向こうから見える位置にくる。



 それでも両の瞳がちらりと教え子を一瞥しただけで、すぐに文字や写真の影に消えた。




「・・・なにが、よろしいですか・・・?」




「・・・わかればよろしい。人間努力も必要よ、菊池くん」




新聞をたたんで、テーブルの上にポンとおく。



のばされたフェアの右足首には、きっちりと巻かれた包帯。




「オレンジ・ペコ。いつもの喫茶店のじゃなきゃ、駄目」




「・・・・・・判りました、買って参ります」




ビン底眼鏡に隠されていても何となくわかってしまいそうな・・・仏頂面に輪がかかって、もはやどう表現してよいか判らないところまできている、菊池の顔。

 

それでもやはり整っているものだから、自分の立場も忘れて、思わずフェアはみとれてしまう。



「ダイバ先生?」



「ん?・・・な、何でもないよ・・・とりあえず気をつけて、いってらっしゃい!」



早鐘を打ち始める己の胸の鼓動を知られないように。

 



眉間にしわを寄せたまま、顔を近づけてこちらの様子をうかがってくる生徒を誤魔化すように、わざと陽気な声を出して、大きな背中を見送った。

 
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